マツオ ヨウジ   MATSUO Yoji
  松尾 洋治
   所属   広島修道大学  商学部
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2008/02
形態種別 学術論文
査読 査読有り
標題 マーケティング研究における解釈的アプローチの方法論的諸問題とその克服
執筆形態 単著
掲載誌名 三田商学研究
巻・号・頁 50(6),45-76頁
概要 本稿は、1980年代初頭に消費者行動研究で登場した解釈的アプローチの方法論を批判的に検討した論文である。解釈的アプローチには3つの類型((1)ディルタイの解釈学、(2)フロイトの精神分析学、(3)ガダマーの存在論的解釈学)があるが、方法論的には、それらは共通して大きな問題を抱えている。それは現象把握または意味理解の方法が未熟であり、現行の現象把握の方法(=理解の方法)に依拠している限り、あまりに主観的で恣意的な仮説が産み出されてしまうことである。こうした問題を克服するための解決案として、心理記述を身体外的な状況に還元して説明するポパーの「状況の論理」または「状況分析」の方法を採用すべきことを提案した。