ヒグチ カズヒコ
HIGUCHI Kazuhiko 樋口 和彦 所属 広島修道大学 人文学部 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2018/05 |
形態種別 | 学術論文 |
標題 | 学習の視点からみた重度・重複障害児研究の展望 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 特殊教育学研究 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 一般社団法人 日本特殊教育学会 |
巻・号・頁 | 56(1),33-46頁 |
著者・共著者 | 樋口 和彦 |
概要 | 本稿の目的は、重度・重複障害児の学習とは何かを検討することである。重度・重複障害児は、障害が重度で重複しているため、指導目標や指導内容の設定が難しい。特別支援学校の教師は、どのような学習を行えばよいか困っている状況である。しかし、子ども自身の障害が重度であっても、能動的に学習することが重要である。本稿では、重度・重複障害児の学習に関する研究動向を概観し、学習がこれまでどのようにとらえられてきたか検討した。そして、5つの観点から学習を分類整理した。すなわち、(a)かかわり手*との関係、(b)認知発達と行動形成、(c)集団での学習、(d)共同注意、(e)生態心理学である。先行研究の内容から、どの観点で学習を検討する場合も、かかわり手の行動と学習する際の状況設定は重要であることが示唆された。さらに、今後の展望として、文化心理学の視点から、重度・重複障害児の学習について議論した。 |
ISSN | 0387-3374 |
NAID | 130007757221 |