キムラ ケイコ
KIMURA Keiko 木村 惠子 所属 広島修道大学 人文学部 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2015/11 |
形態種別 | 学術論文 |
査読 | 査読有り |
標題 | 「算数・数学授業の質を捉える理論的視座に関する研究ー物語の哲学の立場からー」 |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 日本数学教育学会誌 数学教育学論究 臨時増刊 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 2015 第97巻(第48回秋期研究大会特集号),pp.49-56頁 |
頁数 | 8 |
著者・共著者 | 岡崎正和(岡山大学)、渡邊慶子(滋賀大学) |
概要 | 本研究は、算数・数学の一貫した授業展開の質を分析可能にする理論的枠組みの開発を目的とするものである。本稿では、まず、物語の哲学の立場を検討するとともに、物語性に関わる先行研究と教師の数学的指導知に関する先行研究を吟味し、物語行為の視点から一貫性のある授業を分析する視座として、「物語、物語行為の規定」「物語行為の認識論的特徴」「物語行為の存在論的特徴」「物語の筋書き」「物語の題材と筋との関係」「物語の中心要素としての主人公」「出来事を結びつける数学性」からなる理論的枠組みを提起した。次に、算数指導を専門とする経験ある教師の授業と経験の浅い教師の授業のデータを質的に比較検討して、授業の一貫性がどのように創造されているかを吟味し。その結果、一貫性の創造に関わる3つの特徴として、「シーンの再帰的発達」、「テーマの一貫性と、それに基づく探究の発達」、「KDUを中心とした授業展開と概念発達」が同定された。最後に、一貫性のある授業を意味づけるメタファとして、学校における学習発表会での劇に言及した。 |