ハセガワ ナオヒロ   HASEGAWA Naohiro
  長谷川 尚弘
   所属   広島修道大学  人間環境学部
   職種   助教
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2024/01
形態種別 学術論文
標題 From solitary to colonial with zooid miniaturization: ancestral-state reconstruction based on NGS data of stolidobranch ascidians
執筆形態 共著
掲載誌名 bioRxiv
掲載区分国外
出版社・発行元 bioRxiv
担当範囲 筆頭著者・責任著者として、研究の全工程に携わった。具体的には、研究計画、研究費の獲得、材料の採集・同定、RNAの抽出、NGSデータの解析、Pythonスクリプトの作成、分子系統解析、祖先形質復元、原稿の執筆を行った。
著者・共著者 Hasegawa N, Matsubara S, Shiraishi A, Satake H, Shenkar N, Kajihara H
概要 群体性は刺胞動物、尾索動物、外肛動物と内肛動物で独立に獲得されたと考えられている。「個虫縮小化が進化史上でどのように獲得されたのか?」と「個虫縮小化の生物学的意義はなにか?」を解明するために、ホヤ類42種類のトランスクリプトームを基に系統解析を行い、祖先形質を推定するとともに、個虫縮小化の生物学的意義を説明するモデルを創出した。系統解析と祖先形質推定の結果を合わせたところ、解析に用いたホヤ類全42種の進化の過程で体長の変化と群体性には方向性が無いことが統計的に支持されたが、進化過程で群体性を獲得したと考えられるクレードにおいては体サイズの縮小化と群体性の高度化の間に正の相関と方向性があることが支持された。また、固着動物の群体が基質に付着しなければならないことと個虫サイズと群体の増殖率の関係に注目して、数理モデルを創出した。このモデルでは、個虫が小さいほど群体の二次元方向への成長速度が速くなると仮定している。今後の研究の展望として、今回創出したモデルが実際の群体の成長速度を説明することができるかどうかを検証していきたい。