ヤマオ　リョウ   YAMAO Ryo   山尾　涼    所属   広島修道大学  人文学部    職種   教授
発表年月日	2009/11
発表テーマ	Die Bedeutung des Skurrilen bei Einzinger und in der österreichischen Literatur
会議名	20. SEMINAR ZUR ÖSTERREICH-ISCHEN GEGENWARTSLITERATUR(in Nozawa)
学会区分	国際学会
発表形式	口頭（招待・特別）
単独共同区分	単独
概要	オーストリア現代作家アインツィンガー氏を招いた研究会にて、氏の長編小説について分析し、ドイツ語で発表した。アインツィンガーの長編小説では、短いアネクドーテをいくつも繋ぎ合わせて、ひとつの「物語」を形成する、という作品構造が見出されうる。それぞれがほとんど意味を持たないエピソードが連続し、読者は大きなストーリーを作品から得ることはできないが、その読書体験は、まるで一幅の複雑なタペストリーを眺めているかのような、風変わりな「印象」の連続といえる。またそれぞれのエピソードは“奇矯な”体験を扱っており、また他の作家のテクストが作品中に挿入されることもある。作品中に引用されているテクストが、どのような意図で挿入されているのか、また、本作品の奇矯さと現代オーストリア文学との関係性について論じた。