ヤマオ リョウ   YAMAO Ryo
  山尾 涼
   所属   広島修道大学  人文学部
   職種   教授
発表年月日 2005/12
発表テーマ 『審判』の換喩としての『掟の前』―Kと田舎から来た男の罪にまつわる解釈
会議名 日本独文学会東海支部
学会区分 地方学会
発表形式 口頭(一般)
単独共同区分 単独
概要 シンポジウム:カフカの『審判』と『掟の前』について発表した。代表者 須藤勲事前審査無2006年に発行した拙論の前段階として発表を行った。デリダは、カフカの短編『掟の前』は、未完の長編小説『審判』の換喩であると指摘した。なぜ「掟」が到達不可能なものであるのか、そして到達不可能かつ現前しえないものでありながら、なぜ主人公を死へと追いつめるほど作品内で権力的な作用を及ぼすのか、カフカの『父への手紙』を基に考察すると、「掟」の絶対性は、恣意的な審級の内在性に起因していることが明らかになった。審級の内在性、恣意性について、『審判』と『掟の前』を比較しつつ、分析した。