ヤマオ リョウ   YAMAO Ryo
  山尾 涼
   所属   広島修道大学  人文学部
   職種   教授
発表年月日 2013/09
発表テーマ 世界の破れ目と回帰する身体―フロイトとカフカ
会議名 日本独文学会
学会区分 全国学会
発表形式 シンポジウム・ワークショップ パネル(公募)
単独共同区分 単独
概要 シンポジウム:『フロイトの彼岸―精神分析、文学、思想』代表者 土屋勝彦事前審査有。フロイトとドイツ語圏文学との関係について論じたシンポジウムで発表を行った。カフカとフロイトは、時代的、人種的な共通項があるが、それ以外にも身体の内部に内在する「他者性」を発見したという点で両者の洞察は共通している。カフカの場合、それは『変身』などに描かれる、身体のコントロール不可能性に表れており、フロイトの場合は、無意識やリビドーの発見にある。両者が身体に内在する他者性を洞察するに至ったのは、彼ら自身の「病い」が関係しているのではないか。なぜなら「病い」とは根本的にコントロール不可能な内在する「他者」であるからである。以上の視点からフロイトとカフカについて病跡学的分析を行った。