ヤマオ リョウ   YAMAO Ryo
  山尾 涼
   所属   広島修道大学  人文学部
   職種   教授
発表年月日 2015/10
発表テーマ フランツ・カフカの人間観/身体像―ポストヒューマニズム的な萌芽
会議名 日本独文学会
学会区分 全国学会
発表形式 口頭(一般)
単独共同区分 単独
開催地名 鹿児島大学
概要 カフカの短編小説である『流刑地にて』や、『猟師グラックス』(1917)などでは、政治やテクノロジーによる脱人間化の問題や、生がまったく別の生へと変容/移行していくという可能性、また身体のネガティヴな可塑性の問題についてなど、ポストヒューマニズム的とも表現しうるようなテーマが扱われている。20世紀初頭にカフカが洞察し、テクストへと描き出した人間の「かけがえのなさ」の喪失に対する許しがたさと、政治と身体、死の定義といったポストヒューマニズム的な問題の萌芽を、上述した2作品を中心に読み解いた。