ナカニシ ダイスケ   NAKANISHI Daisuke
  中西 大輔
   所属   広島修道大学  健康科学部
   職種   教授
発表年月日 2020/05/15
発表テーマ 印象形成における中心特性はそれだけなのか?: Asch (1946) の「人格の印象形成」追試研究
会議名 ヒューマンコミュニケーション基礎研究会 (HCS)
学会区分 国際的な研究会・シンポジウム等
発表形式 口頭(一般)
単独共同区分 共同
発表者・共同発表者 中西大輔・御堂岡春奈
概要 本報告ではAsch (1946) の実験をいくつか追試した結果を紹介する。Aschによれば人が他者に対して形成する印象は、中心特性によって大きな影響受ける。そこで重要な中心特性として考えられていたのが「温かさ」であった。これ以外の周辺特性がどうであろうと、「温かい」(あるいは「冷たい」) と記述されることでその人物の全体的な印象が決まるというこの実験結果はあらゆる社会心理学の教科書に引用されている。しかし、実際には人の印象を左右する特性は「温かい」や「冷たい」だけではないと思われる。本研究では実験1 (N = 71) でAschの実験1および3を追試するとともに, 実験2で予備調査 (N = 69) によって対人印象を左右すると思われる特性を抽出した上で、その特性が「温かい」「冷たい」と同様に対人印象を形成する上で強い影響を与えるかどうかを検討した (本実験: N = 73)。実験の結果、「温かい」「冷たいも」、Aschにおいて周辺特性とされた「礼義正しい」「無骨な」も、新たに検討された「表情豊かな」「無表情な」も全て印象に大きな影響を与えるという結果が得られた。