ニシモリ アキコ   NISHIMORI Akiko
  西森 章子
   所属   広島修道大学  人文学部
   職種   教授
発表年月日 2018/09/15
発表テーマ 根拠産出トレーニングの効果に関する検討(3)—立場選択の保留はマイサイドバイアスを低減するか—
会議名 日本教育心理学会第60回総会
学会区分 全国学会
発表形式 ポスター
単独共同区分 共同
開催地名 慶応義塾大学日吉キャンパス
発表者・共同発表者 西森章子・三宮真智子
概要 本研究では、「主張を保留する」経験が,マイサイドバイアス(反対論の産出が困難な傾向)の低減につながるのかどうかを明らかにすることを目的とした。そのため、「自己の主張」に即して根拠を考える群(自己立場群)を対照群として設定し、マイサイドバイアス指数(Toplak & Stanovich 2003;小野田2015)を手がかりに、根拠産出トレーニングがマイサイドバイアスの低減に寄与するのかどうかを検討した。大学生63名を対象に実施した質問紙調査を通して、自己の主張を保留した状態で根拠を繰り返し考えることは,賛成根拠だけでなく、反対根拠についても考える力につながることが示された。一方で、自己の主張に基づいて根拠を考えることは、賛成根拠の産出には効果があるが、反対根拠の産出には影響しないことが示された。また、立場を保留した状態で根拠を考えることは、マイサイドバイアスの低減につながる可能性が示された。