TODE Tomoko
Department Hiroshima shudo University The Faculty of Humanities and Human Sciences Position Professor |
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Date | 2011/11 |
Presentation Theme | The task cycle and variability in second language development |
Conference | The 4th Biennial International Conference on Task-Based Language |
Conference Type | International |
Presentation Type | Speech (General) |
Contribution Type | Individual |
Details | 上の研究の4名の参加者のうち、1名の参加者について更なる分析を加えて発表した。研究課題は、(1)変動期の伸びは、次の段階に達したと言えるだけの有意味なジャンプか(2)その参加者がタスク中心教授で経験した具体的表現(タスク事例)を取り入れた度合いの変化と複雑性発達の軌跡はどのような関係にあるか、とした。(1)について、Monte-Carlo simulationにより検定した結果、有意なジャンプといえるほどの伸びは確認されなかった。(2)については、エッセイ表出へのタスク事例の取り入れ率の変化と複雑度の変化の間に強い相関が確認された。これらの分析結果と補助的に行われた質的な分析結果から、この参加者は、タスクで経験した具体事例に依存したアイテム的な段階にあり、タスク事例では対応できない意味を表現する際には前のレベルに逆戻りするという不安定な状態であると言える。次段階である安定期に達するためには、タスク経験の継続のみで十分なのか、あるいは、抽象化を促進するための処置を新たに講じる必要があるのかについては、今後の研究課題である。 |