トデ トモコ
TODE Tomoko 戸出 朋子 所属 広島修道大学 人文学部 職種 教授 |
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発表年月日 | 2013/08 |
発表テーマ | 認知文法を応用した「捉え方」練習の効果―日本語母語話者の英語主語習得 |
会議名 | 全国英語教育学会 第39回 全国英語教育学会 北海道研究大会 |
学会区分 | 全国学会 |
発表形式 | 口頭(一般) |
単独共同区分 | 単独 |
概要 | 日本語を母語とする成人英語学習者の主語―述語構造の習得困難性が指摘されている。話題―解説構造が色濃く主客未分の認知を典型とする日本語の母語話者にとって,主体と客体を区別して事態を認知する英語の典型的な捉え方はなじみが薄く,それが問題の背後にあると考える。発表者は,認知文法とその流れをくむ用法基盤の第2言語習得理論に基づき,A)英語的な事態の捉え方のイメージスキーマを提示する顕在的指導と,B)タイプ頻度の高い事例産出練習が効果的だと仮定した。大学生を対象に実験を行い,A)B)を組み合わせた指導とB)のみの指導の効果を,談話レベルの筆記産出(事前・事後・遅延テスト)によって検証した。その結果,A)B)を組み合わせた指導では,直後テストでは効果があらわれたが,遅延テストで後退が見られた。B)のみの指導は効果があらわれなかった。 |