キムラ ケイコ   KIMURA Keiko
  木村 惠子
   所属   広島修道大学  人文学部
   職種   教授
発表年月日 2017/01
発表テーマ 「香取良範の算術科カリキュラムによる授業構成原理の研究-「算術教育要目」の検討を通して-」
会議名 全国数学教育学会 第45回研究発表会
学会区分 全国学会
発表形式 口頭(一般)
単独共同区分 単独
開催地名 東広島市
概要 成蹊小学校の香取良範は篠原教育学に基づいた弁証法的な算術教育論を主張し、この算術教育論を基盤にして近代的カリキュラムともいえる「算術教育要目」を作成した。香取は黒表紙教科書の指導内容と生活算術運動の成果である児童の生活を題材に取り入れ調和的に選択配列している。これにより黒表紙教科書の課題であった「児童生活からの遊離」を改善している。「生活」と「数理」の往還サイクルをもつ香取の算術教育論に基づいて構築された香取カリキュラムは、1単元、あるいは1時間単位の授業構成原理をもっていた。①授業場面で扱う素材を「生活」と「算術」の両面に求めたこと、②単元は、子どもにさせる「活動」を明記した数個の小単元で構成されていること、の2点である。この2点により香取の算術教育論にある「生活」と「数理」の往還サイクルは授業構成原理となっている。