ハセガワ ナオヒロ   HASEGAWA Naohiro
  長谷川 尚弘
   所属   広島修道大学  人間環境学部
   職種   助教
発表年月日 2019/07/09
発表テーマ A redescription of Syncarpa composita (Ascidiacea、 Stolidobranchia) with an inference of its phylogenetic position within Styelidae
会議名 10th International Tunicate Meeting
主催者 Stefano Tiozzo, Rémi Dumollard, Alexandre Alié, Janet Chenevert, Elisabeth Christians, Clare Hudson, Alex McDougall, Hitoyoshi Yasuo
学会区分 国際学会
発表形式 ポスター
単独共同区分 共同
開催地名 Citadelle de Villefranche (Villefranche-sur-Mer, France)
発表者・共同発表者 長谷川尚弘・柁原宏
概要 ロシアのウリバンスキー湾をタイプ産地とするSyncarpa oviformis Redikorzev, 1913(和名なし)の後行異名であることが疑われていた北海道厚岸湾をタイプ産地とするS. composita (Tokioka, 1951) (カタマリムラボヤ)を再記載するとともにその系統的位置を推定した。カタマリムラボヤの分類学的地位を明らかにするために、シンタイプおよび新たに採集されたトポタイプとS. oviformisのホロタイプの形態を比較した。その結果、触手の数、異なる太さをもつ横走血管の種類の数、肛門葉の数に違いがみられたため、カタマリムラボヤはS. oviformisとは別種であるとみなされた。また、シロボヤ科内におけるSyncarpa属の系統的位置を18S rRNA(18S)およびチトクロームc酸化酵素サブユニットI(COI)遺伝子の部分配列に基づいて推定した。その結果、Syncarpa属はDendrodoa属の姉妹群であることが支持された。両属において生殖腺が体の右側だけに一つあることが知られている。したがって、この特徴は両属の共有派生形質であると考えられる。