イシヅカ ヒロユキ
ISHIZUKA Hiroyuki 石塚 浩之 所属 広島修道大学 人文学部 職種 教授 |
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研究期間 | 2020/04~2024/03 |
研究課題 | 同時通訳における認知処理の明示化:全体的処理と部分的処理の統一的記述 |
実施形態 | 科学研究費補助金 |
研究委託元等の名称 | 日本学術振興会 |
研究種目名 | 基盤研究(C) |
科研費研究課題番号 | 20K00795 |
キーワード | 同時通訳、認知処理、通訳訓練 |
科研費分類 | 外国語教育
言語学 |
研究制度 | (選択しない) |
代表分担区分 | 研究代表者 |
代表者 | 石塚浩之 |
連携研究者 | 船山仲他 |
概要 | 通訳教育においては常に「言葉にこだわらずメッセージをとらえよ」と語られる。しかし、言葉とメッセージの違いに関する理論的根拠は確立していない。その一因は通訳の認知処理が十分に説明されていないことにある。本研究では、同時通訳付記者会見から構築した同時通訳データベース(JNPCコーパス)に基づく訳出分析により、同時通訳の基盤となる認知処理を明示化する。これにより通訳者養成の訓練に理論的根拠を与えるとともに、外国語教育および異文化コミュニケーションの実践への通訳訓練の応用へ向け、同時通訳の仕組を理論化する。同時通訳では原発話を聞きながら入力順に訳出する。そのためには言語間のコード変換を超えた認知処理が不可欠である。これは英語と日本語のように統語的差異の大きい言語を扱う場合、特に顕著である。同時通訳の書き起こしデータを観察し、原発話と訳出の間の言語的差異を分析すると、こうした訳出処理の実態を探ることができる。基礎理論としては、言語コミュニケーションの概念-意味相関モデル(以下、相関モデル)を採用する。 |