ニシモリ アキコ
NISHIMORI Akiko 西森 章子 所属 広島修道大学 人文学部 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2018/02 |
形態種別 | 学術論文 |
標題 | 根拠産出トレーニングの効果に関する補足的検討 ―呈示される例の質は産出に影響するか ― |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 広島修大論集 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 広島修道大学ひろしま未来協創センター |
巻・号・頁 | 58(2),103-115頁 |
頁数 | 13 |
著者・共著者 | ◎西森章子・三宮真智子 |
概要 | 本研究は,学習者の思考を活性化させることを目的とした「連想法」と比較することを通じて,「根拠産出トレーニング」が,主張を支える根拠を自分なりに考える力を形成できるものなのかどうかを検討した。また,トレーニング過程において参照する根拠例の質の高低が,最終的な根拠産出数に結びつくのかどうかを検討した。
前者については,事前問題と事後問題の変化量に,条件の主効果が見られたこと,特に実験群1と対照群の間の差が有意であったことから,連想を促す介入よりも,根拠について考えるよう促すトレーニングによって,根拠数の増加が期待できる。 次に,後者については,実験群1(説得力高)と実験群2(説得力低)の間に違いがなかったことから,トレーニング過程において参照する根拠例の質(説得力の高低)は,根拠産出数に影響しないことが明らかとなった。先行研究や本研究の結果を踏まえると,学習者を「他者の考えた例」など「他者の考え」に触れさせることは,自ら根拠を考える力を育てるために重要であるが,誰もが思いつきそうで,多少説得力に欠けると感じられるものであっても機能すると言えるだろう。 |
DOI | doi/10.15097/00002628 |