ヤギュウ カズシゲ
YAGYU Kazushige 柳生 一成 所属 広島修道大学 法学部 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2018/11 |
形態種別 | 学術論文 |
招待 | 招待あり |
標題 | 国連安保理決議と関連してEUが行う金融制裁に対するEU司法裁判所の審査基準の一貫性 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 一橋法学 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 17(3),115-128頁 |
頁数 | 14 |
概要 | EUの司法裁判所は、カディⅡ事件において国連安全保障理事会決議を実施する制裁措置に対する司法審査の基準を明確にした。司法裁判所と一般裁判所はともに、当該基準を自律的制裁(autonomous sanctions)および第三国制裁に適用するようになった。制裁制度に関わりなくすべての制裁対象者が平等な人権の保障を受けられるという、肯定的側面が統一された司法審査基準に存在する一方で、当該基準が、制裁制度に応じて異なる理事会の裁量に無関心な点は問題である。法務官や総合裁判所のAl Matri事件は、そのような問題を指摘し、司法審査基準を制裁制度に応じて柔軟に用いることを提案する。しかし、司法裁判所は、Safa Nicu Sephan事件において、裁判所が司法審査基準を厳格に適用することを示し、問題の解決はなされなかった。 |