ヤマオ リョウ
YAMAO Ryo 山尾 涼 所属 広島修道大学 人文学部 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2012/03 |
形態種別 | 学術論文 |
査読 | 査読有り |
標題 | 生/性が否定的表象と結びつく時―フランツ・カフカの短篇をめぐって |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 『オーストリア文学』(日本オーストリア文学会) |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | (28),12-22頁 |
頁数 | 11 |
概要 | カフカの物語の女性性について、プファイファーは「カフカにおいて性的なものと関連することとは異質性、死、追放そして疎外へと度々結びつけられる」という。だがカフカにおいては、性的なものが「異質性、死、追放そして疎外」と結びつくだけではなく、一種「不潔」なものとして表象されている。さらにその連関は、男性的な身体的特徴を強調して描かれる権威的な男性像へも敷衍できる。本論では作家のその潔癖症的な性向を踏まえて、性もしくは生にまつわるモティーフがいかに作品内で否定的な表象と連関しているのか、またその連関がいかなる作家の心理的動機に因って生み出されたものなのかを探った。 |