マツオ ヨウジ
MATSUO Yoji 松尾 洋治 所属 広島修道大学 商学部 職種 教授 |
|
言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2018/01 |
形態種別 | 学術論文 |
標題 | ポパー後期の理論社会科学―シムキンを⼿掛かりに― |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 批判的合理主義研究 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 日本ポパー哲学研究会 |
巻・号・頁 | 9(2),16-28頁 |
頁数 | 13 |
概要 | 科学哲学者ポパーの思想は一般に、1960年代を境に科学方法論から形而上学へ、物理学から生物学・進化論へと大きく変化していると言われる。彼の社会科学方法論、とくに理論科学(理論的社会科学)も同様であり、前期の『ヒストリシズムの貧困』や『開かれた社会とその敵』と後期の代表的な論文「モデル、道具、真理」では内容を異にしている。後期ポパーにおいては、社会学的法則の探求の議論がほぼ消え去り、それと入れ替わるようにして、合理性原理を組み込んだモデル(状況モデル)の構築の重要性が説かれるようになるのである。この点を指摘したのが経済学者シムキンであり、彼の著作Popper's Views on Natural and Social Science(1993)を手掛かりにしつつ、後期ポパーの理論的社会科学の位置付けを検討した。 |