サカネ ヨシヒロ
SAKANE Yoshihiro 坂根 嘉弘 所属 広島修道大学 商学部 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2002/03 |
形態種別 | 著書 |
標題 | 『新体系日本史3 土地所有史』 |
執筆形態 | 共著 |
出版社・発行元 | 山川出版社 |
巻・号・頁 | pp.407-427頁 |
頁数 | 21 |
著者・共著者 | 渡辺尚志・五味文彦(編者)ほか17名 |
概要 | 担当部分:第Ⅳ部序章「近代的土地所有の概観と特質」、明治期から昭和戦前期までの近代的土地所有の変遷について論じた。分析の特徴は、小作料徴収が「村しごと」から地主小作の直接的関係への変化したこと、「村」社会における土地所有の視点を強調し、「村」による地主小作間の調整機能、地主・小作双方へのモラルハザードの抑制、「村」による村内土地の保全機能、の諸点から論述した点である。加えて、現代農家の「家産」的土地所有意識、「村」的土地所有意識についても論述した。担当部分:第Ⅳ部第2章「近代的土地所有の変容」、pp.458-480第一次大戦期から太平洋戦争期までの近代的土地所有の変容について論じた。論点は、第一次大戦後の土地所有観の変貌(「所有権の社会化」思潮のわが国での受容)、小作争議による集団的地主小作関係の形成、農民の土地所有利用意識の変化、戦時期における地主抑制政策と土地所有観の多様化、である。第Ⅳ部序章「近代的土地所有の概観と特質」とともに、旧来の講座派的・近代主義的な土地所有制度理解への批判を込めている。 |