ニッタ ユミコ
NITTA Yumiko 新田 由美子 所属 広島修道大学 健康科学部 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2022/07 |
形態種別 | 学術論文 |
査読 | 査読有り |
標題 | 獣害捕獲された野生タヌキ(Nyctereutes procynoides)の年齢推計の試み |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | The Hirohsima Journal of Veterinary Medicine |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 広島県獣医学術学会 |
巻・号・頁 | 36(令和4年7月),67-74頁 |
頁数 | 8 |
担当範囲 | 実験計画から論文執筆まで全て。 |
著者・共著者 | ◎新田由美子、三木由美子、谷浦督規、谷浦直美 |
概要 | 害獣捕獲された中型野生動物が生物濃縮する環境汚染物質の測定値を用い,生物濃縮の時間依存性を検証する。材料と方法:野生タヌキ16症例を対象とした。頭蓋の骨格標本を作製し,デジタル式計測器で形態測定し,CT画像を観察した。全26変数の値を標準化し,多変量解析した。頭蓋の成熟度を示す変数により,16症例の個体成熟度を序列化した。成績:1検体に、他とは異なる頭蓋形態を認めた。縫合線,鼓室包および上顎に関する変数が、捕獲までの生存期間の長い症例の2例を、捕獲までの生存期間の短い症例の3症例を,それぞれ同定した。長期生存と推定できた2症例はカドミウム(Cd)を高濃度に腎に蓄積した。考察:野生動物の健康状態は棲息環境を反映する。里山でヒトと共生する野生タヌキが腎にCdを蓄積していた。この検体について、成熟度を骨格計測法で序列化する方法でCd蓄積の曝露期間依存性を示すことができた。頭蓋計測による序列は、環境汚染物質濃度による序列との相関関係を検証することで,一定の評価が可能であった。 |