ナガオカ ナルト
NAGAOKA Naruto 永岡 成人 所属 広島修道大学 経済科学部 職種 准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2019/03 |
形態種別 | 学術論文 |
標題 | 二値シグナルモデルにおける戦略的投票とコンドルセ陪審定理 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 神戸学院大学経営学論集 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 15(2),43-53頁 |
著者・共著者 | 永岡成人 |
概要 | ある集団が2つの選択肢A、Bから1つを多数決によって選ぶ、という集団的意思決定問題を考える。2つの選択肢のうち一方の選択肢は「正解」の選択肢であるが、集団を構成する各メンバーはそれがどちらであるかについては不完全な情報しか持たないとする。コンドルセ陪審定理によると、各メンバーの正解への投票確率が1/2を上回るとき、多数決が正解の選択肢を選ぶ確率は、集団の規模が十分に大きくなると1に近づいていく。本論文では、どちらの選択肢が正解であるかについての二値シグナルを私的情報として持つ各メンバーが投票を行うベイジアンゲームの均衡において、コンドルセ陪審定理が成り立つかを研究する。一方のシグナルの値は一方の状態において1/2より大きい確率で実現し、もう一方のシグナルの値はもう一方の状態において1/2より大きい確率で実現すると仮定したとき、二値シグナルモデルにおいてはコンドルセ陪審定理が成り立つ均衡が存在することが既に示されている。それに対して本論文では、両方のシグナルの値が一方の状態において1/2より大きい確率で実現すると仮定したとしても、コンドルセ陪審定理が成り立つ均衡が存在することを示す。 |