コスダ ショウ
KOSUDA Sho 小須田 翔 所属 広島修道大学 国際コミュニティ学部 職種 准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2018/03 |
形態種別 | 学術論文 |
査読 | 査読有り |
標題 | 熟議民主主義における規範と経験の協働――ミニ・パブリックス実験を通した考察 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 年報政治学 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 木鐸社 |
巻・号・頁 | 69(1),225-247頁 |
著者・共著者 | 小須田 翔 |
概要 | 本稿は、ミニ・パブリックス実験の成果を検討した上で、熟議民主主義論における規範的研究と経験的研究のギャップを埋めるための新たな解釈枠組みを提示する。従来の研究では、ミニ・パブリックス実験が熟議民主主義の規範的想定と一致していない場合、そうした実験の結果に合わせて規範的研究の内容を修正するべきであるという立場と、どのような実験結果が得られたとしても規範的研究の内容は変更を被らず現実から切り離された理論的追求を継続するべきであるという立場との間の、二項対立的な議論が展開されていた。本稿では、規範的研究の想定を満たしていない実験結果の解釈するためには、経験的研究の役割を理解することと、経験的研究が何を明らかにしたのかを区別することとが重要であると論じた。すなわち、経験的研究は規範的研究の想定がどのような意味でどれくらい実現されていないのかを知ることができるという役割があるということと、実験結果の種類によっては規範的研究の想定が修正されるべき場合があると論じた。 |