|
ニッタ ユミコ
NITTA Yumiko 新田 由美子 所属 広島修道大学 健康科学部 職種 教授 |
|
| 言語種別 | 日本語 |
| 発行・発表の年月 | 2025/09 |
| 形態種別 | 学術論文 |
| 標題 | マンガン(Mn)鉱廃坑が里山哺乳動物へ及ぼす影響を可視化する(その2) |
| 執筆形態 | 共著 |
| 掲載誌名 | 健康科学研究 |
| 掲載区分 | 国内 |
| 出版社・発行元 | 広島修道大学 |
| 巻・号・頁 | 9(1),1-16頁 |
| 頁数 | 16 |
| 担当範囲 | 計画立案、実験、報告まで全ての過程 |
| 著者・共著者 | 新田由美子・小野文子・原田俊英・石崎文子 |
| 概要 | 『ヌートリア)は基盤土壌のMn濃度が高い環境においても体内Mn濃度を一定に保つ』との仮説をたて,山口県岩国市青木地区にて獣害捕獲された野生ヌートリアを対象に環境汚染物質への曝露状況を数値化した。環境汚染物質のin situモニタリング方法を用いた。対象地区の土壌と湧水のMn濃度を測定した。対象野生動物を植食性で半水棲齧歯類のヌートリア10検体とした。腎,肝および脳半球のMn濃度を測定し,土壌から生物への濃縮係数 を求め,陸域生態系のMnフローとして数値化した。対照野生動物を同地区で捕獲されたイノシシとタヌキとした。ヌートリアの腎Mn濃度は剖検時体重にかかわらず1.14±0.27 mg/kgの範囲に収束した。土壌Mn濃度の高い岩国市青木地区で捕獲された植食性動物であるヌートリアの腎,肝および脳のMn濃度は体重に関わらず一定で,同地区で捕獲された雑食性動物のイノシシやタヌキの腎Mn濃度も捕獲時年齢に関わらず一定であった。Mn循環モデルにおいて,MnのCF値は植物>植食性動物=雑食性動物の降順となり,動物種差を超えて恒常的であった。ヌートリアは陸域生態系を構成する植食性動物としてMn循環を担当していた。 |