オクダ ケイ
OKUDA Kei 奥田 圭 所属 広島修道大学 人間環境学部 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2018/07 |
形態種別 | 学術論文 |
査読 | 査読有り |
標題 | 放射能汚染による野生動物への直接的/間接的影響 |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 哺乳類科学 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 58(1),113-114頁 |
頁数 | 2 |
著者・共著者 | ◎奥田圭,大沼学,大井徹,山田文雄,石庭寛子,漆原佑介,藤本竜輔,兼子伸吾 |
概要 | 担当:全頁.福島第一原発事故に伴う放射能汚染に付随して生じた野生哺乳類への放射線による直接的影響と,人間の避難によって生じた土地利用の変化・家畜ブタの移出に伴う野生哺乳類への間接的影響について整理した.直接的影響では,アカネズミおよびニホンザルに対する放射線による細胞レベルへの影響について議論し,アカネズミの精巣内の8-OHdG陽性細胞が増加している点や,ニホンザルの造血幹細胞の減少がみられることから,福島において放射線による負の影響が細胞レベルで生じている可能性が示唆された.一方,間接的影響では,避難指示に伴う野生哺乳類の生息状況・活動性の変化,家畜ブタの移出によるイノシシの遺伝子汚染について議論し,避難指示区域内において野生哺乳類全般の生息密度が増加している可能性や,イノシシの活動が昼行性にシフトしていることから,個体群レベルでは正の影響が生じている可能性が示唆された.また,家畜ブタとイノシシとの交雑により,遺伝子汚染も生じており,今後,避難指示区域における野生動物の管理が課題となることが示唆された. |