オガタ トモノリ
OGATA Tomonori 緒方 知徳 所属 広島修道大学 人間環境学部 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2017/02 |
形態種別 | 学術論文 |
標題 | 脊髄損傷に伴う下肢筋萎縮に対する電気刺激の抑制効果 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 人間環境学研究 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 広島修道大学 |
巻・号・頁 | 15,145-154頁 |
担当範囲 | 全頁 |
概要 | 本研究は、脊椎損傷後の筋萎縮に対する電気刺激による抑制効果を検討することを目的とした。ラットの胸椎の一部を摘出することで脊椎損傷モデル(SI)とし、SIラットの右脚坐骨神経近接部に無線式電気刺激装置(BION)を移植した。その後、2週間に渡り一日3回の坐骨神経への電気刺激に伴う下肢の等尺性筋収縮を実施した。その結果、脊椎損傷に伴う筋萎縮をヒラメ筋では軽減することができただけでなく、筋の収縮特性(最大発揮張力、筋持久力など)を維持することが可能であった。また、足底筋や前脛骨筋のような速筋では完全に萎縮が軽減された。さらに、細胞保護の働きを持つHeat Shock Protein 72の足底筋内の発現量は、電気刺激によって顕著に高いレベルに増加した。このような知見は、脊椎損傷後の筋萎縮の軽減や筋収縮特性、細胞保護機能の維持に電気刺激が有用であることを示すものであった。 |