マツオ ヨウジ
MATSUO Yoji 松尾 洋治 所属 広島修道大学 商学部 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2020/10 |
形態種別 | 学術論文 |
標題 | S.D.ハントの方法論の変遷について |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 三田商学研究 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 慶應義塾大学商学会 |
巻・号・頁 | 63(4),289-306頁 |
頁数 | 18 |
概要 | われわれがマーケティング研究の科学性や科学化に関心をもつとき、シェルビー・ハントの研究業績を無視することはできないであろう。ハントは1970年代から現在まで約半世紀にわたって数多くの方法論研究を残してきた。その知的貢献については、1970年代に科学哲学の成果を本格的に導入し、現在までマーケティング方法論をリードしてきたことや、1980年代に台頭してきた相対主義に反対する姿勢を一貫してとり続けてきたことなどが挙げられる。こうしたハントの啓蒙的役割を否定する者はほとんどいないであろう。しかしながら、彼の議論には重大な問題が残されているように思える。ハントの主張は時代とともに変化しているけれども、ハントが提案した方法論によってマーケティング学科の科学化や知的進歩が見込めず、実際には現状を改善する力をもたないのではないかといった疑問がそれである。そこで本稿では、ハントの方法論の変節を追うとともに、現時点で彼が依拠している方法論とその含意を批判的に検討する。 |