オクダ ケイ
OKUDA Kei 奥田 圭 所属 広島修道大学 人間環境学部 職種 教授 |
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言語種別 | 英語 |
発行・発表の年月 | 2019/08 |
形態種別 | 学術論文 |
査読 | 査読有り |
標題 | Mating of escaped domestic pigs with wild boar and possibility of their offspring migration after the Fukushima Daiichi Nuclear Power Plant accident |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | Scientific Reports |
掲載区分 | 国外 |
巻・号・頁 | 9,pp.#11537 |
頁数 | 6 |
担当範囲 | 全頁 |
著者・共著者 | ◎Anderson, D., Toma, R., Negishi, Y., Okuda, K., Ishiniwa, H., Hinton, TG., Nanba, K., Tamate, HB. and Kaneko, S. |
概要 | 担当:全頁.2011年の東日本大震災は、福島県の一部の地域における人間活動に大きな変化を与えた。また,津波被害および福島第一原子力発電所からの放射能汚染は、人間の避難と農地の放棄をもたらし、それに付随して,イノシシをはじめとする野生動物の個体数増加や家畜ブタの逸出が生じた。そこで本研究では、福島県およびその近隣県における野生のニホンイノシシと逸出した家畜ブタの交雑の可能性を,ミトコンドリアDNA配列を分析し,検証した.その結果,以下の点が明らかとなった.
(1)家畜ブタのハプロタイプを持つ個体の分布が広がっている可能性 (2)現在急増しているイノシシの集団は遺伝的多様性が低い (3)野外で検出される家畜ブタのハプロタイプが単一であることから,交雑のソース が限定されている,もしくは,特定のハ プロタイプを有する系統だけが野外で生き残っている可能性 (4)上記の知見から,当該地域では,核DNAマーカーを用いた詳細な遺伝解析とモニタリングに基づいたイノシシの個体群管理を実施する必要性が示唆される. |
DOI | 10.1038/s41598-019-47982-z |