ヨコタ クニヒロ
YOKOTA Kunihiro 横田 晋大 所属 広島修道大学 健康科学部 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2018/12 |
形態種別 | 学術論文 |
査読 | 査読有り |
標題 | 野球チームのファンの内集団協力に関する場面想定法実験 |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 心理学研究 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 日本心理学会 |
巻・号・頁 | 90(1),87-92頁 |
頁数 | 5 |
担当範囲 | 研究計画、論文執筆 |
著者・共著者 | ◎中川 裕美, 横田 晋大, 中西 大輔 |
概要 | 本研究は,野球ファンを対象として社会的アイデンティティ理論 (以下,SIT) と閉ざされた一般互酬仮説 (以下,BGR) が記述する心理過程の働きが,協力行動のコストによって規定されるかを検討する。中川・横田・中西 (2015, 投稿中) は野球ファンを対象にシナリオによる場面想定法実験を行い,シナリオ内で協力行動のコストが明示されないと両理論の心理過程,明示されるとBGRのみの心理過程から内集団協力が生じることを明らかにした。しかし,上記の研究は全て場面想定法であったことから,得られた結果はまだ行動意図の段階に留まっている。したがって,本研究では協力行動にコストがかかる1回限りの囚人のジレンマゲームを行い,中川他 (投稿中) の結果を再現するようにBGRに基づく内集団協力が生じるかを検討した。実験の結果,お互いに内集団成員と分かる状況で内集団成員に最も多くの金額を提供した (BGRのみを支持)。このことから,実在集団において協力行動にコストのかかる場合,BGRの心理過程から内集団協力が生じることが示唆された。 |