ハセガワ ナオヒロ
HASEGAWA Naohiro 長谷川 尚弘 所属 広島修道大学 人間環境学部 職種 助教 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2020/11 |
形態種別 | 学術論文 |
査読 | 査読有り |
標題 | Phylogenetic comparison of egg transparency in ascidians by hyperspectral imaging |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | Scientific Report |
掲載区分 | 国外 |
出版社・発行元 | Nature research |
巻・号・頁 | 10,20829-https://www.nature.com/articles/s41598-020-77585-y頁 |
担当範囲 | 材料であるホヤ類の採集を共著者とともに行い、ホヤ類の一部を形態学と分子系統解析を用いて種同定した。また、分子系統解析によって、解析に用いられたホヤ類の進化の過程を推測した。論文原稿においては、系統解析に関わる部分を執筆した。 |
著者・共著者 | Takumi T.Shito, Naohiro Hasegawa, Kotaro Oka, Kohji Hotta |
概要 | 透明な体をもつ生物は多様な分類群で見られるが、この透明性が進化的にどのように獲得されたのか、またどのような分子メカニズムで維持されているのか不明である。本研究では、海産無脊椎動物の透明性の解明のために、ホヤ類の卵に着目した。まず、日本国内で採集した99個体のホヤ類のうち21個体から卵を単離した。この21種由来の卵に対してハイパースペクトルカメラを用いて透明度のスペクトル(380-1000 nm)を測定した。また、分子系統解析によって進化の過程における卵の透明性の変化を示した。その結果、ナツメボヤ科のホヤ類の卵は高い透明度を保存してきたことが分かった。とくに、Ascidia aspersaの卵は90%の透明度(窓ガラスと同程度)を有し、本種における透明性は幼生の発生段階でも維持されることが判明した。この透明性の高さは捕食者の目を欺くことに有用である可能性がある。 |