フルカワ ヒロアキ
FURUKAWA Hiroaki 古川 裕朗 所属 広島修道大学 商学部 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2017/11 |
形態種別 | 学術論文 |
査読 | 査読有り |
標題 | カントの趣味論における「論争」する権利――実感的理解に向けて―― |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 現象学年報 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 日本現象学会 |
巻・号・頁 | 33,93-100頁 |
頁数 | 8 |
概要 | 本稿は、ベーメのカント解釈を手がかりに、カントの趣味論を実感的に理解することを目指す。「実感的」ということでは、経験の次元で反芻できるものとして、生活実践に有意味なものとして、共同体との連関において趣味判断を捉えることを目指す。そのために、本稿では、Gefühlを「感触」と解し、演繹の課題として〈主観的な体験をあたかも客観的な事柄であるかのように主張する判断の正当性はどのようにして担保されるか?〉という問いを設定した。その上で、趣味判断の越権性、意見表明性、優越性、規範性を指摘し、カントの趣味判断の意義は、主観的な立場から論争することの権利保障を行ったことにあると結論付けた。 |