ニシノ ヤスヨ
NISHINO Yasuyo 西野 泰代 所属 広島修道大学 健康科学部 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2020/12 |
形態種別 | 学術論文 |
査読 | 査読有り |
標題 | 仮想場面を用いた小学生・中学生のいじめ認知の検討―子どもは本当にその場面をいじめと捉えているのか |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 生徒指導学研究 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 日本生徒指導学会 |
巻・号・頁 | 19,44-54頁 |
頁数 | 11 |
著者・共著者 | 若本純子・西野泰代 |
概要 | 本研究の第1の目的は児童生徒のいじめ認知の実態と特徴を明らかにすることであった。いじめ認知への影響が想定される5要因を割り当てた3つの仮想場面を作成して質問紙調査を行った。その結果、大半の児童生徒はいじめ仮想場面をふざけ・からかいだと認知した。また、失敗を見下し嘲笑する場面は、被害者の苦痛が明示された嫌なあだ名で呼ぶ場面よりも、有意にいじめと認知されやすかった。ここから、児童生徒はいじめの加害性を判断する際、被害者の苦痛には注目しておらず、加害行為の善悪判断を根拠としていることが示唆された。第2の目的は、いじめ認知とふざけ・からかい認知を分ける個人要因を検討することであった。学校段階、性別、加害を正当化する認知過程であるモラル・ディスエンゲージメントを用いた検討の結果、これらの個人要因は児童生徒のふざけ・からかい認知を予測する一方、いじめ文脈や目撃頻度、目撃時の視点の所在によりその態様は異なっていた。 |