ニシノ ヤスヨ
NISHINO Yasuyo 西野 泰代 所属 広島修道大学 健康科学部 職種 教授 |
|
言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2022/02 |
形態種別 | 学術論文 |
査読 | 査読有り |
標題 | 教師の萌芽段階のいじめ認知といじめの深刻化の認知の検討ー重大事態等の防止のためにー |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 生徒指導学研究 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 日本生徒指導学会 |
巻・号・頁 | 20,80-90頁 |
頁数 | 11 |
著者・共著者 | 若本純子・西野泰代 |
概要 | 本研究では、重大事態等の防止には、萌芽段階といじめの深刻化段階の2種類のいじめ認知の実施が有効と想定して、教師68名を対象にオンライン調査を行った。まず、萌芽段階のいじめ認知を仮想場面によって検討したところ、教師のほとんどが被害者の苦痛に基づきいじめを認知していた。次に、いじめが深刻化した事例の自由記述回答を質的分析して、いじめ認知の構成要素を25抽出し、加害や加担への注目の高さ、いじめの深刻化と被害者への言及が顕著に少ないという特徴を見出した。最後に、萌芽段階と深刻化のいじめ認知の一貫性と個人差を心理状態とあわせて検討した結果、6つの下位類型が見出された。教師は概ね萌芽段階、深刻化双方で被害に注目していじめ認知を行っていた。しかし、いじめの深刻化の認知では加害に注目しやすく、被害者の状態への理解不足が認められた。また、教師個人の心理状態が、いじめの深刻化の認知を難しくする場合があることが見出された。 |