フルカワ ヒロアキ   FURUKAWA Hiroaki
  古川 裕朗
   所属   広島修道大学  商学部
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2018/09
形態種別 学術論文
標題 映画《グッバイ、レーニン!》における〈父〉のイメージ──国民と祖国の再生──
執筆形態 単著
掲載誌名 広島修大論集
掲載区分国内
出版社・発行元 広島修道大学
巻・号・頁 59(1),61-87頁
頁数 27
概要 ヴォルフガング・ベッカー監督のドイツ映画《グッバイ、レーニン》を分析・解釈し,「祖国(Vaterland)」が文字通り「父国」であることに着目して,映画が提示する〈父〉のイメージの意義を論及した。特に取り上げた父親像は,「ローベルト・ケルナー」「ジークムント・イェーン」「ウラジミール・レーニン」「イエス・キリスト」の4人である。それぞれの人物は種々の事象を代理表象する。ローベルトとイェーンは旧東ドイツおよび統一ドイツを様々な角度から代理表象する。レーニン像の撤去は東側共産圏の国家社会主義体制の崩壊を意味する。キリスト像は映画《グッバイ、レーニン》が全体として疑似聖書物語になっていることを示唆する。そして,最終的に映画が祖国と国民の再生物語であることを明らかにした。