フルカワ ヒロアキ
FURUKAWA Hiroaki 古川 裕朗 所属 広島修道大学 商学部 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2019/02 |
形態種別 | 学術論文 |
標題 | 世界のフラット化と日本の「オリーブの木」 ──村上隆「われわれは奇形化した怪物」(前編) |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 修道商学 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 広島修道大学 |
巻・号・頁 | 59(2),33-67頁 |
頁数 | 35 |
概要 | 本稿の課題は,20世紀末から21世紀初頭にかけて同歩調をとってきたトーマス・フリードマンの経済文化思想と村上隆の芸術文化思想を取り上げ,これら二つの流行思想をつなぐ新たな思想史的文脈の形成と分析を行うことである。世界の冷戦構造が崩れ,平成の時代の始まりと同時期に始まった世界のフラット化に関して両思想は深く関与しており,両思想の根底には文化進化論的な発想が通底している。両者はアニメ等のサブカルチャ-の隆盛を世界のフラット化の典型とみなし点において共通しており,フリードマンは「レクサス」と「オリーブの木」との弁証法的な拮抗から世界のフラット化への道筋を文化進化論的に語り,村上隆は幼児化した日本社会の平板さを文化進化論的に語った。 |