カワムラ クニオ   KAWAMURA Kunio
  川村 邦男
   所属   広島修道大学  人間環境学部
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2003/09
形態種別 学術論文
査読 査読有り
標題 オリゴグアニル酸の鋳型指示反応に対する生体アミノ酸の影響
執筆形態 共著
掲載誌名 Viva Origino
掲載区分国内
巻・号・頁 31(3),188-200頁
著者・共著者 川村邦男,蔵之上和博
概要 ポリシチジル酸鋳型(poly(C))存在下における グアノシン 5'-モノリン酸 2-メチルイミダゾリ ド(2-MeImpG)からのオリゴグアニル酸 (oligo(G))の生成反応(鋳型指示反応)に対す る20種類の生体必須アミノ酸の影響を初めて 調査した.oligo(G)の生成量を3ないし7日間 後に分析した結果,L-His と L-Tyr を加えた場 合に生成率は減少したが他のアミノ酸はあまり 影響を与えなかった.鋳型指示反応に L-His を 添加し た場合には2-MeImpGが急速に減少し oligo(G)の生成が減少した.また,poly(C)が存 在しない条件下での 2-MeImpG の減少速度も L-His によって加速されることを見いだし,従 って鋳型指示反応の His による阻害効果は 2- MeImpG の加水分解の促進による.2-MeImpG の加水分解の促進は L-His と D-His のどちらで も観測されたが,この反応はおおむね2次反応に従った.一方,種々の遷移金属イオンとアミ ノ酸とを含む 溶液中では鋳型指示反応はかな り阻害された.以上の結果に基づいて核酸とア ミノ酸の化学進化の関係について考察した.