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ソゴウ ハヤト
SOGO Hayato 十河 隼人 所属 広島修道大学 法学部 職種 准教授 |
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| 言語種別 | 日本語 |
| 発行・発表の年月 | 2025/08 |
| 形態種別 | 学術論文 |
| 標題 | 量刑の基礎理論 |
| 執筆形態 | 単著 |
| 掲載誌名 | 刑法雑誌 |
| 掲載区分 | 国内 |
| 巻・号・頁 | 64(2),151-167頁 |
| 頁数 | 17 |
| 概要 | 拙著『量刑の基礎理論』で展開した内容に関する刑法学会での個別報告(同名)の概要を、学会での質疑応答の抄録とあわせて論文化したもの。内容としては、行為責任の原則(均衡原理)を基礎とした量刑基準論の体系化を目的に、①まず、刑罰正当化論上の私見である「制約された表出的抑止刑論」を前提として導入した上で、②量刑事情の選別に関してはこれを犯情・ふさわしい刑の要素・一般・特別予防の要素・政策的利益の要素に分類し、③評価方向の問題については本来的評価方向と具体的評価方向を区別して量刑傾向との関係で評価が変動し得ることを明らかにし、④最後に、責任刑の概念とその数量化方法について、責任刑に「一点の正解」がありうることを否定し、「幅の理論」を支持した上で、量刑に対する理論的統制のあり方としては、量刑傾向からの逸脱の正当化要件こそが重要となる旨を論じた。 |