キタガワ ススム
KITAGAWA Susumu 喜多川 進 所属 広島修道大学 人間環境学部 職種 教授 |
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言語種別 | 英語 |
発行・発表の年月 | 2023/03 |
形態種別 | 学術論文 |
査読 | 査読有り |
標題 | Emergence of Global Environmental Policy in Japan: Saburo Okita and the Ad Hoc Group on Global Environmental Problems |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | Zinbun |
掲載区分 | 国外 |
出版社・発行元 | Kyoto University |
巻・号・頁 | (53),pp.111-135 |
概要 | 本稿は,日本の地域開発に多大な影響を及ぼした官庁エコノミストであった大来佐武郎に注目し,彼の地域開発分野でのアイディアが地球環境政策を生み出していく過程を考察したものである。その結果,大来らの開発分野のエコノミスト主導で地球環境政策が生み出されたことが,その後の日本の地球環境政策の性格を規定していることを本稿は示唆している。近年,国際関係史などの分野でGlenda Slugaによる提唱をひとつの契機として,1970年代以降の経済政策と両立する新しいタイプの環境政策の出現過程に関する研究が注目されるようになったが,大来はまさにその種の環境政策の立役者であった。そして日本の環境庁内に設置されたAd Hoc Group on Global Environmental Problemsと名付けられた組織の分析を通して,同組織が日本及び世界の環境政策において果たした歴史的役割を明らかにした。 |