コスダ ショウ
KOSUDA Sho 小須田 翔 所属 広島修道大学 国際コミュニティ学部 職種 准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2024/02 |
形態種別 | 学術論文 |
標題 | ミニ・パブリックスによるジェンダー不平等の無効化についてその意義と実際 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 修道法学 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 46(2),227-246頁 |
著者・共著者 | 小須田 翔 |
概要 | 本研究は、ミニ・パブリックスにおけるジェンダー平等の規範的研究が明らかにする意味内容と経験的研究が明らかにする実現可能性について、熟議民主主義の「平等の要請」という観点から論じた。規範的研究の観点からは、社会や政治領域におけるジェンダー不平等は、熟議民主主義論にとって平等の要請からの逸脱である。平等の要請は、熟議民主主義のミクロ的な実現形態であるミニ・パブリックスにも適用される。ミニ・パブリックスは、ランダム・サンプリングによってジェンダー平等が実現すると想定されるが、ミニ・パブリックスに関する経験的研究を概観すると、必ずしもこの想定が満たされているわけではないことがわかる。このギャップに着目し、ジェンダー不平等がミニパブリックス内でどのように再生産されるかを、「認識的不平等」という枠組みを用いて分析する。これによって、ミニ・パブリックスが抱える課題を明確にし、より対等な熟議が実現するための課題を明らかになった。 |