概要 | 本書は、第1部「どう英語とつきあうか」と第2部「専門を語る」(12章)の2部で構成される。第1部は、英語への接し方を読者とともに考えるパートである。4名の執筆者(日本出身3名;英国出身1名)が、どのような態度で英語使用や英語学習に臨めばいいのかを、チャット形式で語り合う。読者がこのチャットを読むことにより、自分の英語へのかかわり方・学び方を考えるガイドとなることをめざしている。第2部では、12名の執筆者が、各専門領域について読者に伝えたいことを、分かりやすい言葉で語る。執筆者は、イギリス文学・アメリカ文学・英語学・言語学・第二言語習得研究・英語教育学・通訳研究等の研究者である。英語を共通項とした広大で深淵な世界が、執筆者独自の角度で切り取られる。ここでは、「~学」といった堅苦しい論調は避けつつ、その専門領域のエッセンスを語る。章の間にはコラムを設け、「辞書」「英米文学を読むための資料」「コーパス」「AIを利用した学習」といった英語関連の学びに関する資料やツールを紹介している。以上が一体となって、これから英語を本格的に学ぼうとする読者への、英語を共通項としたアカデミックな世界への導入書とする。 |