スズキ トモヤ
SUZUKI Tomoya 鈴木 智也 所属 広島修道大学 人間環境学部 職種 助教 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2025/05 |
形態種別 | 学術論文 |
査読 | 査読有り |
標題 | Female–female competition in two giant water bug species, Appasus japonicus and A. major (Heteroptera: Belostomatidae) |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | Ecological Entomology |
掲載区分 | 国外 |
著者・共著者 | Ohba S, Hayashida R, Suzuki T |
概要 | 多くの動物ではオスがメスをめぐって競争しますが、一部の動物ではメスがオスをめぐって激しく競います。コオイムシ科ではメスがオスの背に産卵し、オスが卵の世話をしますが、オスの背という産卵スペースは限られており、メス間での競争が生じます。本研究では、コオイムシ属2種のメスにおける産卵優位性に関わる形態や行動を追究しました。コオイムシでは先にオスに接触したメスが有利である一方、オオコオイムシでは小型のメスがより多く産卵機会を得ていました。特にオオコオイムシでは、小型メスが交尾後に他のメスを妨害して積極的に産卵する行動が観察されました。これは、小型メスが一生に産む卵数が少ないため、初期の産卵機会を確保する戦略と考えられます。一方、コオイムシでは自身の背が卵で埋め尽くされるまでオスが産卵を許容するため、メス間競争はあまり検出されませんでした。本研究は、メス間競争に有利な形質が種間で異なることを初めて明らかにしました。 |