ヨコタ クニヒロ
YOKOTA Kunihiro 横田 晋大 所属 広島修道大学 健康科学部 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2023 |
形態種別 | 学術論文 |
査読 | 査読有り |
標題 | Can conformity bias transcend domain specificity under social dilemma situations? |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | Letters on Evolutionary Behavioral Science |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 日本行動進化学会 |
著者・共著者 | 棗田みな美・中西大輔 |
概要 | 本研究では、社会的ジレンマ状況において、適合性バイアスが観察されるかどうかを検討した。文化的群淘汰理論では、多数派同調によって社会における協力的な集団が成立すると主張し、理論的・実証的に支持されてきた。しかし、多数派同調バイアスについては、ほとんどの先行研究において検討されていない。多数派同調バイアスとは、ある個人が多数派のメンバーの行動(例えば60%)を、それを上回る確率(例えば80%)で採用するバイアスのことである。研究者たちは、多数派同調バイアスが情報探索状況下での適応的な戦略であることは、理論的・実証的に示しされてきた。しかし、内集団協力に特化した領域でも多数派同調バイアスが機能するかどうかを検証する実証的な証拠はほとんどない。クラウドソーシングの利用者159名がシナリオ実験に参加し、日常生活における社会的ジレンマ状況を記述した14のシナリオを読んだ。参加者は、集団内の協力者を0%、33.3%、66.7%、100%の4パターンでそれぞれ提示され、内集団メンバーに協力するかどうかを回答した。その結果、すべての社会的ジレンマ場面で適合性バイアスは観察されないことがわかった。 |