ササキ ミドリ
SASAKI Midori 佐々木 緑 所属 広島修道大学 人間環境学部 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2014/10 |
形態種別 | 学術論文 |
標題 | グローバル化における伝統食品産業の動向−広島県府中味噌の事例− |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | エクメーネ研究 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 京都大学 環境地理学研究会 |
巻・号・頁 | 3,1-14頁 |
担当範囲 | 全体の構成、図表作成 |
著者・共著者 | 櫻木 大己、佐々木 緑 |
概要 | 本研究では、広島市府中市の伝統食品である府中味噌を事例として、食のグローバル化が味噌メーカーに及ぼす影響とそれへの対応の実態を明らかにした。また、全体像を把握するために日本の味噌の生産や輸出の現状、大手メーカーの動向についても検討した。その結果、国内の味噌生産量は年々減少しており、国内市場が縮小していることがわかった。一方で、海外への味噌輸出量は、健康志向による日本食ブームなどによって富裕層を中心にアジアと欧米で需要が伸びていた。国内では大手味噌メーカーによる生産シェアが増加しており、味噌業界における寡占化が浮き彫りとなるとともに、これら大手企業は新たな顧客獲得のために海外に進出していた。こういった中で、府中味噌メーカーは大手と競合しないようにこれまで以上に品質を重視した経営方針を打ち出し、グローバル化に対応していた。府中味噌メーカーには海外に進出する企業とできない企業とに分化しつつ、海外進出をしない企業は地元とのつながりの強化を図ることで生き残りを模索していた。 |