ヤマウチ アリノブ
YAMAUCHI Arinobu 山内 有信 所属 広島修道大学 健康科学部 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2014/03 |
形態種別 | 学術論文 |
査読 | 査読有り |
標題 | STZ誘導1型糖尿病モデルラットにおける玄米発酵食品の血糖コントロールに対する効果[筆頭論文] |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 香川大学農学部学術報告 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 第66巻,1-8頁 |
頁数 | 8 |
担当範囲 | 研究実施責任者,論文作成 |
著者・共著者 | 共著者:◎山内有信,松尾達博 |
概要 | 玄米発酵食品(FBR)摂取の健康に関わる生化学的効果(血糖上昇抑制効果)を,ストレプトゾトシン(STZ)誘導1型糖尿病モデルラットで検討した。STZを60 mg/kg BW量で腹腔内投与した糖尿病モデルラットを通常食群(DMC)とFBR摂取群(DMF)に分けた。DMFには2.5%のFBRを添加した飼料を摂取させ,DMCおよび正常ラット群(NDM)には2.5%の通常玄米粉末を添加した飼料を摂取させた。ラットは4週間の飼育後に2g/kg BWのグルコースで経口グルコース負荷試験を行った。その結果,DMFの空腹時血糖値は,正常ラットである対照群(NDM)に比べて有意に高かった。しかし,DMCと同様にインスリン分泌不全であるにも関わらず,DMCに比べて有意な低値を示し,経口グルコース負荷後の血糖値の上昇も有意に低かった。さらに,DMFの肝臓および筋肉のグリコーゲン量は,DMCに比べて有意な高値を示し,NDMと差がなかった。以上の結果から,FBRの摂取はインスリンを介さなくてもグリコーゲン合成の亢進によって血糖値のコントロールに貢献し得る可能性が示唆された。
本人担当部分:主研究者として,研究の全般の実施ならびに全文執筆。 |