ナカニシ ダイスケ
NAKANISHI Daisuke 中西 大輔 所属 広島修道大学 健康科学部 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2019/12 |
形態種別 | 学術論文 |
査読 | 査読有り |
標題 | 日本版バーンアウト尺度とMBI-HSSの異同に関する研究 |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 心理学研究 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 公益社団法人 日本心理学会 |
巻・号・頁 | 90(5),484-492頁 |
頁数 | 9 |
担当範囲 | 研究計画立案、データ分析、論文執筆 |
著者・共著者 | 井川 純一, 中西 大輔 |
概要 | 本研究では,対人援助職のバーンアウト傾向の測定のため世界的に利用されているMaslach Burnout Inventory-Human Services Survey (MBI-HSS) とわが国で利用頻度の高い日本版バーンアウト尺度 (JBS) の異同について3つの対人援助職 (450名) を対象として,Web調査によって検討した。まず,両尺度の採点法に基づいて確認的因子分析を行ったところ,MBI-HSSよりもJBSのほうが高い適合度を示した。次にそれぞれの尺度の因子同士の相関分析及び外的な参照点 (うつ) を従属変数とした共通性回帰分析によって両尺度の因子同士の類似性を検討した。バーンアウトの3症状のうち情緒的消耗感は高い類似性を持っていたが,脱人格化及び個人的達成感の低下についてはJBSとMBI-HSSの類似性は中等度であった。これらの結果は,両尺度は一定の類似性を持つ一方で,完全に同一の概念を測定しているとは言えないことを示す。以上の結果から,日本国内におけるJBSの利用には,先行研究の蓄積等のメリットが認められる一方,国際比較を行う場合には,MBI-HSSの使用が推奨され,研究の目的に応じた両尺度の使い分けが求められることが示唆された。 |
DOI | 10.4992/jjpsy.90.18230 |
ISSN | 0021-5236 |
NAID | 130007709780 |