ミヤサカ カズオ
MIYASAKA Kazuo 宮坂 和男 所属 広島修道大学 人間環境学部 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2024/02 |
形態種別 | 学術論文 |
標題 | ウィトゲンシュタインが果たした二重の言語論的転回――意識の哲学との対比において「言語論的」の実相と意義を検討する―― |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 『人間環境学研究』 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 広島修道大学 |
巻・号・頁 | 22,15-61頁 |
頁数 | 47 |
概要 | 哲学の世界においては「言語論的転回」のことはすでによく知られているが、その意義が正しく理解されているかは多分に疑わしい。本稿では、「意識の哲学」(それは同時に「知覚の哲学」「直観の哲学」でもある)と対比させることによって、「言語論的転回」の実相を解明することが試みられる。「意識の哲学」では、物を眼前でありありと見てとることが知の根源的な形態として考えられてきた。「言語論的転回」の意義は、この基準を乗り換え、この基準に収まらない知のあり様を検討したところにあると考えられる。そして、この観点に立つと、ウィトゲンシュタインの哲学は二度にわたって「言語論的転回」を果たしたと考えられる。ウィトゲンシュタインが前期と後期のそれぞれにおいて、「意識の哲学」の基準を克服した次第を本稿は辿る。 |