ミヤウチ サキ   MIYAUCHI Saki
  宮内 彩希
   所属   広島修道大学  法学部
   職種   准教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2021/06
形態種別 学術論文
査読 査読有り
標題 三・一独立運動後の朝鮮民間信仰に対する認識・政策の変容—崇神人組合の設立と活動を中心に—
執筆形態 単著
掲載誌名 朝鮮学報
掲載区分国内
巻・号・頁 (257),39-80頁
概要 本稿は、植民地朝鮮の文化政策転換後、一九二〇年代における民間信仰への朝鮮総督府の対応や政策に関して考察する。一九一〇年代には取締の対象でしかなかった民間信仰が、三・一独立運動を契機に、宗教政策と関連してどのように朝鮮社会の中で位置付けられていったかを検討することを目的とする。特に、「類似宗教」として新たに設立された崇神人組合という巫俗団体を事例として、設立背景や活動実態に迫る。崇神人組合に関する朝鮮総督府や警務局の内部史料や、組合が提出した「設置理由書」「規約」を新たに史料発掘し、先行研究で議論されてきた「公認」の問題に実証的検討を加える。
植民地期の宗教政策や実態に関しては、公認宗教や独立運動を担った民族宗教については豊富な研究蓄積があるが、特に独立運動に関わりのなかったその他宗教団体については、未だ不明な点も多い。本研究は、こうした宗教団体に対する植民地権力の政策や活動実態の解明の一助となるであろう。