キムラ ケイコ   KIMURA Keiko
  木村 惠子
   所属   広島修道大学  人文学部
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2023/09
形態種別 学術論文
標題 前期生活算術における実践研究の一過程-山本孫一による副読本開発を通して-
執筆形態 単著
掲載誌名 広島修大論集
掲載区分国内
出版社・発行元 広島修道大学
巻・号・頁 64(1),15-29頁
頁数 15
概要 本研究は副読本を通して前期生活算術運動が国定教科書のもつ教科書としての課題をどのように解決しようとしたのかを明らかにしようとする一連の研究の一部である。本校で資料として扱うのは広島高等師範学校附属小学校訓導である山本孫一が昭和2年に表した副読本『(学校用 家庭用)優等生の算術 尋常第四学年』である。この副読本を例に、山本がどのような算術教育の視点をもち、数理過程の具体化を意図したのか、どのように近代的な算術教育実践への構想を具体化しようとしたのかについて概観している。設定した研究課題1黒表紙教科書に記載された教材と副読本に記載された教材を年間指導計画から比較する。研究課題2黒表紙教科書と副読本の問題の扱い方の特徴を比較する。この2つの課題に対して検討した結果、教材の配列と問題の提示方法に明確な特徴がみられた。副読本による児童の自学過程が、教師が児童に発見的学習を促す指導過程となっていることが明らかになった。