ナカソノ アツノリ   NAKASONO Atsunori
  中園 篤典
   所属   広島修道大学  人間環境学部
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2006/03
形態種別 著書
標題 発話行為的引用論の試み-引用されたダイクシスの考察-
執筆形態 単著
掲載区分国内
出版社・発行元 ひつじ書房
総ページ数 288
概要 本書は修士論文(1993年)を基礎として、中園(1992b,1993,1994,2002,2003,2005ab)を中心に所論をまとめたものである。現実の発話は必ず具体的なコミュニケーションの中で発せられ、それが遂行する機能もその中で様々に変化する。したがって、発話行為(言語行為)論の有効性を示すには、コミュニケーションをどう扱うかが重要である。本書では現実の談話資料を直接分析する方法をとらず、引用に注目することによりコミュニケーションを理論的に扱うことを試みた。引用の構文は、元の発話のコミュニケーションを埋め込んだ複文の形式をとっており、この構文に見られる統語的な振る舞いから、元の発話場面における発話行為の遂行を観察できると思われる。「発話行為的引用論」は、引用の構文を通して発話の動的な側面を考察し、コミュニケーション研究への貢献を目指す。