カワムラ クニオ
KAWAMURA Kunio 川村 邦男 所属 広島修道大学 人間環境学部 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2010/12 |
形態種別 | 学術論文 |
査読 | 査読有り |
標題 | 熱水フローリアクターの技術開発と化学進化研究への適用:生命的システムの実験的検証のための第2段階 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | Viva Origino |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 38,40-45頁 |
概要 | サイエンスの進歩には,新しい物事・概念の発見と方法論・実験装置の発明が必要である.生命 の起源の問題はまさにサイエンスのフロンティ アであるから,この問題に挑戦するためには,既 存の概念・方法論・市販装置は役に立たない場合 が多いだろう.我々のグループでは,RNA ワー ルド仮説やタンパク質ワールド仮説を生命の熱 水起源という視点から検証するために様々な実 験手法を工夫し研究してきた.我々が熱水起源の 検証を始めた頃には研究ための良い方法論がな かったので,方法論と装置をつくるところから始 めた.結果として,それまでに世になかった新し い方法と装置を確立した.これらを用いて,RNA やアミノ酸・タンパク質の安定性,高温下での化 学進化,高温下での生体分子の相互作用などにつ いて実験データを蓄積し,生命の熱水起源を検証 した.本総説では,RNA やタンパク質の化学進化についてこれまでに得られた知見を簡単にま とめる.また,そのような単純な分子の集団がい かにして本物の生命に発展したかについて議論 する. |